東京都
令和6年度

イベントレポート(前期)

東京都主催のeパラスポーツ交流会が2024年10月1日(火)に開催されました。会場は東京都西多摩郡日の出町にある複合商業施設イオンモール日の出「1F メインコート」です。
この日は都民の日で東京都立および都内各市区町村立の小・中・高校は休校ということもあり、ショッピング中のお子さま連れのお客様をはじめ、多くの方にお立ち寄りいただきました。

≪13:00~オープニングトークショー≫

13時開始のステージイベントでは、タレントの中山秀征さん、熊本よりオンラインで出演した寝たきり芸人のあそどっぐさんのゲスト2名をお迎えしオープニングのトークショーを実施しました。また、eパラスポーツ事業で使用しているソフトウェア「UDe-Sports」の開発者である株式会社ハッピーブレインの園田大輔さんに熊本からお越しいただきました。
冒頭、中山さんからは「eパラスポーツというのは、なかなか聞き慣れない言葉だとは思いますが、eパラスポーツをもっと皆さんに知ってほしいなということで、今日は私も会場の皆さんと一緒に学んでいければと思います。」また、園田さんからは「今日はeパラスポーツを通して、会場にいる中山さんと熊本、そして、リモートで参加される5施設の皆様とつながって交流できることを楽しみにしています。」そして、寝たきり芸人のあそどっぐさんもからは「今日は中山さんとの共演を楽しみにしています」とコメントがありました。

(トークショーの様子)

トークショーでは、早速ゲストの中山秀征さんがeパラスポーツに初挑戦!
園田さんからeパラスポーツの操作方法を学び、あそどっぐさんと太鼓演武でオンライン対戦に挑戦しました。あそどっぐさんは、右手の親指で赤ボタン、左手の親指で青ボタンを押してゲームに参加。機器を上手にコントロールするスピードの速さに会場のお客様からも驚きの声が上がりました。
対戦の結果は僅差であそどっくさんの勝利!

eパラスポーツの体験後、改めて印象について聞かれ、中山さんより、「障害を持った方々も一緒に遊べたり、オンラインで対戦できるような機器が開発されてにしてくれて、楽しみを作ってくれていることがとても有り難いですね。遊びたい気持ちやゲームが好きな気持ちはみんな同じだと思うので、障害の度合いに合わせて機材もより使いやすく、色々なパターンを開発してもらえると、本当に夢が広がりますね。」
また園田さんからは、「今は目(視線)しか動かせない方や、指一本しか動かせない方など、様々な機材を使って皆様がプレーできるゲーム環境が開発されてますので、ICTを活用して、より多くの方がつながっていくことが非常に素晴らしいかなと感じております。」

さらに、あそどっぐさんからは、「小学校2年生までは普通に友人とゲームをして遊んでいたが、その後、身体が動かなくなり、そこから30年程ゲームから遠ざかっていたが、園田さんがゲームやりませんかと誘ってくれ、そこから数年またみんなとゲーム(eパラスポーツ)ができることになって楽しいです。」とみなさんからコメントを頂きました。

その後、突如、中山さんの呼びかけで、来場したお子さまとあそどっぐさんによる対戦を実施しました!!
トークショーの最後には、中山さんより、「今、eスポーツは世界で大変注目されている大会となり、いずれはオリンピックの種目になるのではといわれてます。ダンス(ブレイキン)がオリンピック種目になったように、eスポーツがオリンピックの種目になった暁には、eパラスポーツも必ずやパラリンピックの舞台に立てるようになってほしいなと思いますし、夢は世界だと思っています。」とeパラスポーツの魅力やeパラスポーツの可能性についてお話がありました。

≪13:30~施設・会場交流オンライン対戦≫

トークショーの後は、会場のイオンモール日の出とeパラスポーツ事業に参加した5カ所の障がい者支援施設、そして熊本から参加のあそどっぐさんの合計7カ所を繋いでeパラスポーツのオンライン対戦交流会を実施しました。参加した5施設の皆様は、この日のために作戦と練習を重ねてこられての参加です。各施設からの応援も大変盛り上がっていました。またイオンモールにご来場のお客様も大型モニターを見つつ応援に熱が入りました。

≪イオンモール日の出会場の様子≫

続いて会場のお客様も登壇しeパラスポーツで参加施設やゲストのみなさんと対戦しました。

各施設の様子

実況のジョンソン・ぴえ~るさんが施設の名前を紹介するたび、施設の皆さんも大盛り上がり、その様子が会場の大型スクリーンに映し出され、参加施設の熱気や盛り上がりが伝わってきました。

清瀬療護園

障害者支援施設みずき

シャローム上井草さくら

すみだ晴山苑クルン

台東区松が谷福祉会館

≪最終順位発表≫

参加5施設の最終順位は以下の結果となりました。

  • 1位 すみだ晴山苑クルン
  • 2位 シャローム上井草さくら
  • 3位 障害者支援施設みずき
  • 4位 清瀬療護園
  • 5位 台東区松が谷福祉会館

順位は着きましたが、施設が盛り上がりや、参加者が楽しんでいる姿をみて、皆さんそれぞれに達成感を感じていただけたのではないかと思います。また、施設にいながらでも福祉機器を使えばeパラスポーツで交流することができる、障害のあるなしに関わらず、みんなで楽しむことができるのは大変意義深いことと思いました。
各施設には今までの練習と交流会の健闘を称えてメダル・表彰状と参加賞が後日届けられました。

≪福祉器具展示コーナー≫

eパラスポーツで使用している福祉器具の展示コーナーを設置。実際のコントローラーやボタンスイッチなど、さまざまな仕様で開発された器具の展示し、キャプチャの説明をもとに、多くの方に見学頂きました。

≪eパラスポーツ体験コーナー≫

eパラスポーツの体験コーナーでは、徒競走や太鼓演武など来場された方に気軽に体験いただき、多くの方に触れてもらう機会となりました。
ご来場のお客様からは、「頭と体のほどよい運動になってよかったです。」「子どもと一緒に楽しめてよかったです。」などのお声をいただきました。

≪デフスポーツ展示コーナー≫

2025年11月に東京にて開催される聴覚障害者のための総合競技世界大会「デフリンピック」が開催されます。その告知案内のパネルを会場に設置しました。

≪ゆりーとグリーティング≫

東京都スポーツ推進大使のゆりーとが会場に駆けつけて、お子さまを中心に記念撮影など本事業のイベントを盛り上げてくれました!